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【コラム】17. トリマーとして大きく稼ぐ為には:「作業員」から愛犬を守る「専門家」へ

10月16日
読了時間: 3分

はじめに:業界の常識を疑い、真のプロフェッショナルを定義する


前回のコラムでは、現在のトリミング業界が抱える「薄利多売による過酷な労働環境」と「儲かりにくい構造」についてお話しいたしました。では、トリマーという素晴らしい職業において、疲弊することなくしっかりとした正当な対価をいただき、事業として永続的に成功を収めるためには、一体何が必要なのでしょうか。


「犬の美容師」という自己定義からの脱却

現在、非常に多くのトリマーが自身の仕事を「伸びた毛を短く切り、犬を可愛くすること」だと定義していると思います。

しかし、非常に厳しい言い方をすれば、その「手作業」の領域だけに自身の価値を置いている限り、必ず「1円でも安い方がいい」という終わりのない価格競争に巻き込まれてしまいます。

なぜなら、単なるカット作業はトリマーがよほどの技術の持ち主でない限り、どこで受けても大差がない「日用品」として顧客に消費されてしまうからです。


トリマーとして大きく稼ぎ、幅広い飼い主様から長く愛され続けるためには、自らを単なる「作業をこなす人」から、「お客様の愛犬の一生に伴走し、飼い主様のライフスタイルを豊かにする人、作業以外の付加価値を提供できる人」へと、根底から自己定義し直す必要があると考えます。


Sphereが実践する「価値の可視化」:作業を「愛犬と飼い主のためのコンサルティング」へ昇華させる

単価(Sphereにおける9,000円〜15,000円という価格設定)をお客様に喜んでお支払いいただくためには、「従来のサロンにはない新たな価値を提供」し「目に見えない安心と専門性」を、目に見える形(価値)として提示しなければならないと考えています。


あえての表現になりますがDogsalon Sphere(スフィア)では、被毛のカットはあくまでメインサービスの「大切で一番重要な一部」に過ぎません。「メディカルトリマー(皮膚)」や「ペットフーディスト」といった高度な専門知識をフル活用し、施術前の丁寧なカウンセリングと施術中の様子のご報告に時間をかけています。


  • 施術中、ただ毛を切るのではなく、シニア犬の歩様(歩き方)や関節の可動域の違和感、被毛に隠れた皮膚の微細な発赤(ほっせき)やしこり、眼の混濁や耳道の状態などを、施術中に気になる部分を把握します。

  • 施術中の様子のご報告に時間をかけます。お迎えの際、「今日も良い子でしたよ」「いつも通りでした」といった素人のような曖昧なお話ではなく、その日の愛犬の身体的コンディションを施術中に気づいた範囲でご報告し、場合によっては次回までに取るべきケアや食事のアドバイスなどをお話させて頂きます。


おわりに:対価とは「究極の安心」に対する投資である

「この人に任せておけば、愛犬を大事にし丁寧に施術し、自分が気づかない愛犬の小さなSOSにいち早く気づき、寿命を健やかに延ばす的確なサポートをしてくれる」。お客様にそう確信していただくことを心掛けています。


お客様が支払う対価は、カットの代金だけではなく、愛犬の「安全」とご自身の「豊かな時間」を守るために他なりません。

自らの仕事に誇りを持ち、専門家としての研鑽を怠らず、お客様へ圧倒的な価値を提供し続けること。これこそが、価格競争から抜け出し、プロフェッショナルとしてしっかり稼ぎながら愛犬たちの命と向き合うという事であると考えます。


 
 
 

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