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ワンちゃんのデンタルケア:プロが教える、お家でできる歯磨きステップ

前回はワンちゃんの耳掃除についてお話しましたが、今回はもう一つの大切なホームケア、**「歯磨き」**について詳しくご紹介します。

歯磨きは、ワンちゃんの健康を守る上で非常に重要です。でも「うちの子、歯磨き嫌がるんだよね…」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回は、そんな歯磨きを安全に、そして効果的に行うための4つのステップをご紹介します。


ステップ1:まずは「うがい」から


人間が歯磨き前に口をゆすぐように、まずはワンちゃんの口の中のネバネバや大きな汚れを軽く取り除きましょう。

ワンちゃんはうがいができないので、代わりに**水で濡らしたコットンを指に巻き、ワンちゃんの歯を優しく拭いてあげます。**力を入れたり、ゴシゴシこすったりすると、歯茎から出血してしまうことがあるので、あくまで軽く、表面の汚れを拭き取るイメージで行ってください。


ステップ2:歯ブラシで丁寧にブラッシング


ネバネバが取れたら、いよいよ歯ブラシの出番です。ワンちゃんの口に入るサイズの歯ブラシに、ワンちゃん用の歯磨き粉をつけて、奥歯から前歯まで、全体を磨いていきましょう。

歯磨き粉は、アレルギーのある子には無理につける必要はありません。ブラッシングだけでも十分効果があります。

奥歯は磨きにくいかもしれませんが、**2グラム程度の弱い力で、軽くゴシゴシと磨いてあげましょう。**力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまいます。360度回転して磨けるタイプの歯ブラシは、奥歯にも届きやすくおすすめです。


ステップ3:歯磨き粉を拭き取る


歯磨きが終わったら、歯磨き粉を口の中に残さないよう、軽く拭き取ります。水ですすいだ歯ブラシ、または新しい濡れたコットンを使って、歯の表面を優しく拭いてあげましょう。

このとき、場所ごとに歯ブラシをすすいだり、コットンを変えたりすると、より清潔に保てます。


ステップ4:歯茎マッサージで血行促進


歯茎マッサージは、ワンちゃんの歯の健康に欠かせない最後の仕上げです。歯がどれだけきれいに磨けても、歯茎がボロボロだと、歯が抜けたり、歯槽膿漏になってしまったりする可能性があります。

歯茎マッサージジェルを指につけ、上下の歯茎を優しくマッサージしてあげましょう。


無理は禁物!できる範囲で続けることが大切


4つの工程を全て行うのが難しい場合は、まずはステップ1の「ネバネバ取り」だけでもOKです。毎日少しずつでも続けることが、ワンちゃんの歯の健康を守る第一歩になります。

「歯磨きを嫌がる」「自分ではうまくできない」「正直面倒くさい…」という方は、私たちプロにお任せください!

当サロンでは、通常のシャンプーコースとシャンプートリミングコースに歯磨きが含まれています。ワンちゃんが歯磨きを嫌がってしまう場合は、無理に続けず、まずはサロンで私たちに慣れてもらいましょう。プロのサポートを上手に活用して、ワンちゃんのデンタルケアを習慣化していってくださいね。

次回は、お家でできる簡単なお手入れの第3弾をご紹介します!お楽しみに!

 
 
 

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